夜更かし編その後
『ホア恋後日談 ~夜更かし編~』の翌日のお話本編はどんなかな?と気になってくれたらいいな^^
…と思ったので細かい説明や描写は省略してあります
しかし由多は文才ないので、
それでも読むよって方はきっと優しさ100%で身体ができている(断言
「ただいまあるー」
ホアンさんの声と、扉の開く音ではっとする。
私は眠っていたのだ。
身体を起こして急ぎ時計を見ると、お昼を過ぎたあたりだった。
ベッドから降りようとして、またもやはっとする。
「寝てたあるか?無理しなくていいねサラさん、そのままで」
くすくすと笑いながら、ホアンさんは荷物整理をしはじめる。
どうやら今日の行商は外回りをしてきたようだ。
そしていつもと違って早く切り上げてきたらしい。その理由はきっとー
いたたまれなくなって布団を頭からかぶる。
それからローブみたいに身体をくるんで、私はホアンさんに問いかけた。
「牧場は、どうでしたか?」
「心配ないね。何て名前だたか、コロポクル?よく働いてたよ」
数日前にコロボックルに手伝いをお願いしておいてよかった。
彼らは働き者だけど、急には来てくれないのだ。
「あの、ホアンさん」
昨日はごめんなさい、
と切り出そうとして、察したように遮られる。
「サラさんお土産があるね」
「?」
やけににこやかに、ホアンさんが布袋から取り出したそれは、見覚えのある、
「サラさんのおかげで、仕事上手くいったある。今夜はコレで祝杯でもあげるね?」
「…ホアンさんのいじわる!」
私が赤面しながら睨むと、可笑しそうに、そして心底楽しそうに笑った。
でも、口を尖らせた私の頭をポンポンとなでるその手はとっても優しくてー
「怒った顔も可愛いね、サラさん」
やっぱりホアンさんは、憎めないのだった。
2020/10/25 up